1. 無料アクセス解析

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

車いすの彼、何も迷惑などかけていませんよ。

ワシが仕事帰りに乗る路線バスでは、同じ乗り場から車いすの人といっしょになることが多い。帰宅ラッシュでバスセンターも混雑しているが、車いすの人は、混雑の邪魔にならないようにと、いつも乗り場の端っこのほうでバスを待っている。バスが来ると、並んで待っていた人たちは、車いすの彼には目もくれず、バスに乗り込む。ワシは、彼が我々よりも早くからバスを待っているのが分かっているから、お先にどうぞというゼスチュアで彼を促すが、彼は混雑している車内に車いすを入れるのに気が引けるのか、「次のバスにします」と言う。はやく帰りたいだろうに、また十数分待つつもりだ。そういう彼を見ると、いつもすまないねという気分になる。
今日も彼といっしょだった。バスは結構すいていて、彼は運転手が設置したスロープを、押してもらって車内に乗り込んだ。今日は小雨が降っている。雨の日には、彼の母親が降車バス停で待っている。降りる時は、乗るときと逆で、運転手が設置したスロープを、後ろ向きに下げてもらう。そこで彼の母親にバトンタッチして、母親が傘をさしながら車いすを押す。この時、この母親は運転手に、「いつも御迷惑をかけています」とあいさつした。運転手は「いえいえ」といって笑顔で運転席に戻って行った。いい光景に思えるが、ワシにはどこか悲しい感情が湧いてきた。車いすの彼が、いつも、どんな迷惑をかけているというのか。彼が乗り、降りする時間なんてたいしたことではない。乗客のほとんどの人が、迷惑だなんて思っていないと思う。母親も本心からではなく、儀礼的にあいさつしただけかもしれない。しかし今の社会は、車いすで街中を動いたり、乗り物に乗るときは、身障者は健常者に迷惑をかけるものだという前提に立っており、健常者から文句を言われる前に、こちらが謙(へりくだ)らなければならないと、彼らに思わせている。悲しい現実だ。仮に、謙る言葉が本心からではないにしても、彼らの心情を察すると、いたたまれない思いになる。この母親は明るく、「御迷惑をかけています」とあいさつするが、せめて「ありがとうございます」にしてもらったほうが、ワシの気分は軽くなる。
  障害者が健常者に引け目を感じることなく生活できる社会、はやくこういう社会にしなければならない。
にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村


社会・政治問題 ブログランキングへ
スポンサーサイト

テーマ : 今日のつぶやき - ジャンル : ブログ

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。