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カツオ節、お前もか!

  日本の鰹節がとうとう海外進出する。世界の、とくにヨーロッパの日本食ブームにより、日本食の味の素である出汁に関する注目が高まる中で、鹿児島県枕崎の鰹節製造会社がフランスでの現地生産に乗り出す。もとよりフランスでは日本の文化・芸術に関する関心は高く、最近ではアニメ、コスプレなども若い年代の絶大な支持がある。そして美食文化のフランスで日本料理の人気もまた高い。こういう背景からフランスでの鰹節生産が行われることになる。製造会社の社長は、「欧州に日本の味を広めたい」と意気揚々だ。
  日本食が世界で認められ、日本の食文化が世界から高く評価されることは喜ばしいことではあるけれど、捕鯨文化、鯨肉を食べてきた日本の食文化が、世界のルールにより禁止に追い込まれ、日本の鯨食文化が途絶えるという現実も教訓にしなければならない。また一方では、世界的なスシブームでとくにトロに代表されるマグロの需要が高く、世界中でマグロが乱獲されている。カジキマグロも近いうちに世界的な漁獲管理が実施されるだろう。
  このように、これまで日本の食文化として、日本独自の漁業管理をすればよかったものが、魚を中心とした食文化が世界に普及していくと、水産資源も世界共有の資源として国際管理になる。そうなると鯨同様に、日本が、日本の食文化である魚を、これまでのように気軽に、安く食べられなくなる時代もそう遠くないうちに到来するかもしれない。
  フランスでの鰹節生産も、これが成功すれば全ヨーロッパ、北米アメリカ中に拡大されるかもしれない。そして、中国、韓国にも製造ノウハウが伝わるかもしれない。こうなると、今度は世界でカツオの乱獲が始まりカツオ資源の減少、その結果カツオの値段が上昇し、庶民の味カツオ節が高価なものになる。また中国、韓国製の安いカツオ節が世界に出回り、日本の国産カツオ節が売れなくなり、日本のカツオ節産業が衰退する事態も想像される。かつて味わった日本の繊維業界のカツオ版と思えばいい。
  フランスに進出するカツオ節製造会社は「欧州に日本の味を広めたい」と意義を強調するが、それよりもカツオ節で儲けたいということが主眼のはずだ。民間企業だから、それは当然で非難されるべきものではない。しかし、カツオまでもが、鯨の二の舞になってほしくないと思っている国民も多いと思う。カツオ節の製造方法は、口伝、伝統と勘の世界という。工業製品のように特許で技術流出を防御しているわけでもなく、絶え間ない技術革新で新商品を発売し続けることができるわけでもない。一度、この製造ノウハウを伝授すると、ほぼニアリーのものを製造できるようになる。プロの目は誤魔化せなくても、一般庶民にはまったく区別ができないものが市場に出回る。このカツオ節製造会社は、将来のこういう事態を想像しているのだろうか。一民間企業にそこまでを求めるつもりはないが、せめて製造組合や水産行政には、もっと長期的なビジョンもって組合員を指導してもらいたいと思っている。
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コメント

No title

お暑うございます。ナイス、ご指摘!
外国の方が、和食を喜んでくれるのは嬉しいことですが、製造方法だけでなく、
漁獲高のコントロールや、ルールを守って限りある資源を使う方法も、
・・・・つまり道徳心も、学んでほしいですよね。(^^

日本がマナー完璧ってわけじゃあないですけど。

Re: No title

> コメントありがとうございます、ふすべ庵さん。

しかし、日本人ってホントお人よしというか、バカですね。カツオ節の製造ノウハウは確実に中国、韓国に漏れて、日本には「毒入りカツオ節」や「寄生虫入りカツオ節」が輸入されることになりましょう。そしてカツオ節の安全性に不信感が芽生え、毎朝の味噌汁の出汁にも、カツオ節を使うことを躊躇する時代が来る。これは冗談ではなく、現実味がある話です。日本人が気軽にカツオ節を使えなくなる時代、日本食文化が衰退する入口ですね。

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