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触診しない医者

ワシは7月から、右肩から右上腕部のスジを痛め、マグカップを持つのも儘ならない状態でパソコンを打つのも難儀していた。こういう状態だから盆まではブログの更新もできずにいた。
 整体や鍼灸院にいって痛みをとっていたが、根本的な治療にはならず整形外科で診てもらった。レントゲンの結果、頸椎症神経根症と診断された。頸椎の椎間板がすりへって、軟骨が突起し神経根を刺激しているという。だから右肩、右肩甲骨、右手のスジが痛く、右手まで痺れている。夜も寝られないくらいにスジが痛く、鎮痛剤で痛みを抑えている。
 ワシが診てもらった整形外科の先生は、問診とゴムハンマーで右肘を叩いただけで、右肩、右腕、背中、右手など見ることもせず、ましてや体を触って「ここは痛いですか」など聞きもしなかった。レントゲンの画像を見ながら、「ここに軟骨の突起があります。次回MRIを撮りましょう。」といった。整体や鍼を打ちにいったときには、スジやツボなどを押したり、腕を上下、回転させたりして痛みの原因がどこにあるかを探ってくれていたので、この整形外科医がまったくの問診とレントゲン画像だけで診断されたのには正直驚いた。
 病院で処方された薬で痛みを取っていたが、この盆の期間中に痛みが激しくなりどうしようもなくなった。盆で病院はどこも休みだったが、ある公立病院だけがやっていた。そこに駆け込み今までの経緯を話すると、整形外科と同じ判断で、再度レントゲンを撮られた。結果はやはり同じだった。だが、この先生もワシの体を見ることもなく、体を触ることもなくレントゲンの画像だけを見て丁寧に説明してくれた。
 
今の医療は高度にハイテク化されていて、触診してあたりをつけることなど不要なのかもしれない。しかし逆に、ハイテク機器がなければ、今の医者は何もできない、つまり、医者ではない普通の人と一緒だ。こういう医者は電気や医療機器のない開発途上国での医療指導もできないし、災害救援の応急処置もできないのではないか。こういうところには整体師や鍼灸師のほうが役に立つような気がする。
 医者はどちらかというと職人の世界だった。顔色、症状から病気や怪我の原因を当てる。それは知見と経験に裏打ちされたものだった。医療機器のハイテク化により知見と経験はそれほど重要視されなくなった。それは工作職人も同じだ。機械の精密化で、データ入力さえすれば、何十年と培ってきた技術が短時間で形になる。こうしてものつくり日本の技術は衰退してきたが、医療の世界も例外ではなかった。
 
もはや名医という言葉は死語になるかもしれない。60代、70代の医者はもとより、50代の医者さえも早期退職に追い込まれ、現役で活躍している医者は30代、40代ばかりという時代がすぐにでも到来しそうだ。
 そのとき彼らを医者とは呼ばないで、医療技能者と呼ぶことにしよう。
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テーマ : 医療・病気・治療 - ジャンル : 心と身体

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