森元首相、ロシアが勝つ。日本はロシアに付けと。日本のウクライナ支援はどちらの国に戦争の大義があるかの問題だ。
森喜朗元首相は25日、東京都内のホテルで開かれた会合で、ロシアのウクライナ侵攻を巡り、日本政府の対応を疑問視した。「こんなにウクライナに力を入れてしまってよいのか。ロシアが負けることは、まず考えられない」と述べた。「せっかく(日露関係を)積み立てて、ここまで来ている」として、ウクライナに肩入れしすぎれば日露関係が崩壊しかねないとの認識を示した。
やっぱり森はこれまでの自民党政権の悪習を引きずっている人間だなと思う。要はロシアにもウクライナにもいい顔した外交をしろと言っているのだ。右でもない、左でもない。白でもない、黒でもない。YesでもないNoでもない。中途半端な立場で臨めと言っている。ウクライナ支援はロシア―ウクライナ戦争の勝ち組につくか負け組につくかの支援ではない。どちら側に「大義」があるかの支援だ。そこを森は理解していない。
日本は先の大戦の後遺症で「敵を作らない」というのが外交の基本方針になっている。それは村八分になるということを極端に恐れた村社会の文化に起因している。しかし今や国家はグローバルのなかでしか生きていけない時代になっている。日本が資源も食料も安全保障も一国で賄うことができるのなら「敵を作らない」「いい顔し」はできるかもしれない。ところが日本は資源も食料も経済も外国との貿易なしには生きていけない。日本の最大の貿易相手であるアメリカとヨーロッパが強固に団結してロシアに制裁を科しウクライナを支援している。こういう状況下で日本がどちらにも偏らずに「いい顔」することができるのか。ウクライナに肩入れすればロシアとの外交関係が冷却することは必然。ロシアに肩入れすればアメリカ、ヨーロッパとの外交・経済関係が悪化することも必然。この時代「敵を作らない」「いい顔し」はできないのだ。どちらの側につくか、つかざるを得ないのだ。当然ながら意思をはっきりと表明すれば反発もある。そのリスクを承知したうえで、国益を考えて国家の意思を明確に打ち出すことが首相の仕事だ。
日本人はよく「中立」がいいという。それは敵をつくりたくないからだという。しかし敵は作らないかもしれないが「友達」もできない。苦しい時に助けてくれなかったと両方の国から思われる。日本有事のときには誰が日本を支援してくれるというのか。「二兎を追うものは一兎も得ず」の諺の意味をよく噛みしめるべきだ。

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やっぱり森はこれまでの自民党政権の悪習を引きずっている人間だなと思う。要はロシアにもウクライナにもいい顔した外交をしろと言っているのだ。右でもない、左でもない。白でもない、黒でもない。YesでもないNoでもない。中途半端な立場で臨めと言っている。ウクライナ支援はロシア―ウクライナ戦争の勝ち組につくか負け組につくかの支援ではない。どちら側に「大義」があるかの支援だ。そこを森は理解していない。
日本は先の大戦の後遺症で「敵を作らない」というのが外交の基本方針になっている。それは村八分になるということを極端に恐れた村社会の文化に起因している。しかし今や国家はグローバルのなかでしか生きていけない時代になっている。日本が資源も食料も安全保障も一国で賄うことができるのなら「敵を作らない」「いい顔し」はできるかもしれない。ところが日本は資源も食料も経済も外国との貿易なしには生きていけない。日本の最大の貿易相手であるアメリカとヨーロッパが強固に団結してロシアに制裁を科しウクライナを支援している。こういう状況下で日本がどちらにも偏らずに「いい顔」することができるのか。ウクライナに肩入れすればロシアとの外交関係が冷却することは必然。ロシアに肩入れすればアメリカ、ヨーロッパとの外交・経済関係が悪化することも必然。この時代「敵を作らない」「いい顔し」はできないのだ。どちらの側につくか、つかざるを得ないのだ。当然ながら意思をはっきりと表明すれば反発もある。そのリスクを承知したうえで、国益を考えて国家の意思を明確に打ち出すことが首相の仕事だ。
日本人はよく「中立」がいいという。それは敵をつくりたくないからだという。しかし敵は作らないかもしれないが「友達」もできない。苦しい時に助けてくれなかったと両方の国から思われる。日本有事のときには誰が日本を支援してくれるというのか。「二兎を追うものは一兎も得ず」の諺の意味をよく噛みしめるべきだ。

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テーマ : このままで、いいのか日本 - ジャンル : 政治・経済
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また炎上したいのか
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「ロシアが負けるなんて考えられない」なんて世迷言を言った森喜朗、正直また世間から炎上したいのかと呆れたくなるし、ロシアによるウクライナ侵攻につい「残虐な侵略」と見なす日本政府の見解に真っ向から否定するようなもので極めて問題発言です!!
てか「敵を作りたくない」なんて屁理屈、性善説に基づくものでしかないが、国際社会は複雑怪奇なもの、場合によってはどっちかの側につかねばいけないのに、双方にいい顔をしようとするのは相手からすれば「お前はどっちの味方だ!?」なんて不信がられる懸念があります。森喜朗のこの発言はロシアによるウクライナ侵攻を正当化するに等しいこの発言だけに、欧米との関係をこじらせかねない懸念もあります。
他方でドイツ、自前の戦車「レオパルド」号をウクライナに供与するかで揉めたけど、当初消極的だったドイツ政府がここに来て供与することを決めたのだが、これには「ロシアに忖度してレオパルド号を供与しなければアメリカやウクライナなどとの関係にヒビが入る」として供与に動いたけど、天然ガス供給の問題からロシアに厳しい態度をなかなか取れなかったドイツ、ここらで覚悟を決めたんでしょう。こう見るとドイツは立派だと思います。
森喜朗のこの発言は国辱ものだし、もういい加減表舞台から退場しろ!! って憤りたくもなります。他国ならマスコミや世間一般からバッシングが止まらないんだが。
この話題ですが、私のブログでも取り扱ってますのでよろしければ見に来て下さいませ。→ http://deskou.blog87.fc2.com/blog-entry-9405.html