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野田候補の夫の「元暴力団員」報道は、差別・人権侵害ではないか。

 自民党の総裁選が終わった。この選挙で気になったことがあった。それは総裁選に立候補している野田聖子氏の夫が「元暴力団員」だというマスコミの報道だ。このことが野田の得票に影響を与えたことは事実だと思うが、それよりも「元暴力団員」というレッテルを貼り、人を批判したり、人物批評の材料に使うことが人権上許されるのかということだ。
 元暴力団員ということは、今はそうではないということ。現暴力団員であれば、反社団体の夫をもつ総裁候補になり、総裁どころか政治家として相応しくないことは言うまでもない。しかし、元という過去の立場で今を批評されたら、本人の人生に未来はない。これは明確な人権侵害とワシは考える。
 世の中には、罪を犯し刑務所に服役した経験を持つ人もたくさんいる。しかし、刑期を満了すればこれまでの人生は「リセット」され社会復帰、つまり更生できる。日本はそういう社会のはずだ。「元」に拘るということは、「前科者」というレッテルで人も見ることになる
 「人にやさしい社会」、「多様性のある社会」、「人権に配慮した社会」など世の中には美辞麗句が氾濫している。しかし実態は、野田候補の夫の報道に見られるように、社会では、「元」が何であったのか、これが人が人を見る目の価値基準であることを皮肉にも伝えてくれた
 社民や立民、共産党には人権派弁護士を自称する国会議員がいるが、彼らはこの問題に何故声を上げないのだろう
 保守系の人間には人権など関係ないというスタンスなのか。
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テーマ : 報道・マスコミ - ジャンル : 政治・経済