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やっぱり出てきたスワップ協定制裁反対論

 今日の朝、報道2001を見ていた。冒頭、竹島に関する日韓の関係悪化が議論されていた。出演していた日本総研の高橋進は、国民に韓流ドラマは見ないとか、韓国への渡航を控えるとかの意見が見られるが、両国ともに感情的にならず冷静に対処してもらいたいと言っていた。そして、政府から日韓スワップ協定の延長見直しの声があるが、政府は本当にこれをするのか、日韓の経済の結びつきがますます強くなっている時にこれを実施すると双方ともにかなりの打撃があるが、政府にその覚悟があるのかと否定的見解を述べていた。出演していた民主党議員は、それは韓国の出方次第と一蹴し、政冷経熱の対応が可能であればそれが一番いいということも匂わせていた。もうすでにこういう意見が、経済界からも政治家からも出るようでは、政府の対抗措置の実施は期待できそうにない。
 まず、感情的になるなとの論があるが、一国の元首が、日本の領土に不法に上陸し、さらに天皇に、先の戦争の謝罪をしろと言われこれで感情的になるなというのか。だからといって政府は感情的に対抗しているわけではない。外交ルートを通じ、冷静に、礼節をもって抗議したにすぎない。日本の抗議に対し、総理の親書を返送するという感情的反応、非礼を働いたのは韓国だ。それからの韓国の対応はすべて感情的だ。元来が感情で動く国民だからまたかという感じだが、韓国政府もそれにつられて一層感情的になっているのが現状ではないか。こういう状況でも政冷経熱で、経済は別という輩がいる。先のエコノミストがそうだ。しかし相手に経済的ダメージのない制裁というものがあるのか。日本はいつもそう考えるから一向に有効な対抗措置が打てないのだ。当然ながら経済制裁をすれば日本も無傷ではいられない。しかし相手はそれ以上に打撃を受けるから制裁になるのだ。それがまた外交の抑制にもなる。こういう姿勢を見せることは中国にも、ロシアにも牽制になるはずだ。
 日本は、当面の傷口が小さくなることだけを優先して考え来た。その場しのぎといっていい。だから、根本的な解決を先送りにしてきた。その成れの果てが今回の竹島だ。もうこのへんで、その場しのぎの姿勢を改め、基本原則に基づく解決を図るできではないか。今回の竹島問題が、従来の日本の外交姿勢を改めさせるきっかけになれば、これは民主党政権の成果として評価していいと思っている。

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