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拉致被害者再調査、遅延戦術。想定内だよね。だったらジタバタするな。

  やっぱり北朝鮮は遅延戦術に出てきた。拉致被害者の再調査の結果を夏の終わりから秋の初めに報告するとしていたものを、いまだに報告する気配なし。いわゆる焦らし作戦だ。経済制裁の解除や経済的な見返りを要求している形だ。北朝鮮が、そうやすやす合意を守るとは考え難いが、案の定この結果だ。想定の範囲といえばそう言える。しかし、政府にはどうも、まじめに、北朝鮮が秋の初めまでには第一回目の報告をしてくれると期待していた向きがある。
  拉致被害者の再調査に合意したときの報道では、これで拉致問題の半分が解決されたようなはしゃぎぶりだった。おそらく政府内にも、半信半疑で交渉を見守っていた人間もいるはずだが、「結果」を期待する声に圧され、交渉に水を差す言動が出来ずらい雰囲気が醸成されていたのではないか。
  菅官房長官は明確な約束違反と指摘したが、名指しで北朝鮮を批判しなかった。日本政府は、報告の遅れを理由に北朝鮮を責めたてて、再調査自体が白紙に戻ることを警戒しているという。また、外務省幹部は、「『なぜ結果が出せないのか』と憤ったら調査がストップする可能性もある。調査を前に進めることが大事だ」と指摘した。確かに拉致問題の解決は日本にとって最重要事項であるが、これは交渉事だ。こちらの気持ちを全部表に出してしまえば、手の内を見せることになる。政府や害務相幹部にこのようなコメントを言わせるべきではない。「日本はあらゆるケースを想定して交渉に臨んでいる。今回の結果も想定の範囲内だ。交渉が誠実に実行されないなら、相応の不利益を覚悟しなければならない」くらいのことを言ってもらいたね。
  わしは6月1日にこのブログに「拉致被害者の帰国と核ミサイル発射実験。最悪の事態の宰相の判断は?」を書き、北朝鮮が拉致被害者を人質にとって、核ミサイル実験を実施したときに、日本政府はどう対応するのかということを書いた。一部を引用する。

  「・・・拉致被害者が生存していることが明らかになり、身元も判明して、北朝鮮で生存者の記者会見も放映された段階で、北が核ミサイルの発射実験を実施した場合、日本政府はどういう対応をするのかということだ。生存者が現れない状況では、即経済制裁の強化に踏み込むだろうが、北に拉致被害者の日本人がいる、日本に帰りたいと訴えている、さあ、このとき日本はどういう態度をとるのか。経済制裁を見送り、生存者の帰国を優先させるのか、そういう非人間的な駆け引きには断固応じられないとして、経済制裁を強化するか。・・・・」。

  こういう事態にならないように祈るだけだが、政治には冷徹がつきまとうということも覚悟しておく必要がある。
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田中均・元外務審議官を誰が動かしていたのか

安倍首相が「フェイスブック」で田中均・元外務審議官の対北朝鮮外交への批判をしたことがちょっとした物議を交わしている。首相が、一民間人を名指しするのは問題だという意見もあれば、当時日本の外交官という公職で北朝鮮と交渉していたからその批判はあたらないという意見もある。野党はもとより、自民党の小泉進次郎も首相に自制を求めたりしている。ワシは全面的の安倍を支持する。外務省の最高幹部として、日本政府の立場で交渉したわけである。政治家が公人としてプライバシーが制限されるように、高級官僚も同様だろうと思う。たとえ今、民間人になっていたとしても。ただ、彼の当時の行動が、政府の指示でなされたものか、自己の判断でなされたものかは考えなければならない。前者であれば、というより前者であるはずだが、政府の指示で動くのは官僚の基本であり、当たり前のことであるから非難されるべきことではない。ましてやインタネット上に個人名まで出して批判することは人権侵害だ。しかし、安倍首相は北との拉致交渉のときは内閣官房副長官の立場で臨んでおり、田中均外務審議官の行動が政府の指示ではないところで動いていたことを知っているがゆえに、今回のフェイスブックでの批判になったのだろう。
27日のms産経ニュースによると、当時の田中均の行動には解せない点が多いという。北朝鮮が伝えてきた不自然な拉致被害者8人の「死亡年月日情報」について、報道されるまで被害者家族に伝えなかったこと。10月に米大統領特使として来日したケリー国務次官補が福田康夫官房長官と安倍副長官を夕食会に招いた際には、勝手に「両氏とも忙しい」と断り自分が面会したこと。15年5月の日米首脳会談の際は、両首脳が北朝鮮に「対話と圧力」で臨むことで一致したのに、記者団への説明用資料から独断で「圧力」を削除したこと。これらのこともあって米国務省幹部からは「サスピシャス・ガイ(怪しいやつ)」と呼ばれていたという。
ワシには官僚の立場で、これらのことが独断でできるとは考えづらい。穿った見方をすると、田中は小泉首相の指示ではなく、親北朝鮮の自民党有力議員の意を受けて動いていたのではないかと思っている。たとえばNやK、Yなどから事前にレクチュアーを受けていたり、北との交渉の経過、報告などを政府に報告するまえにこれら議員に報告してアドバイスを受けていたことはないか。N、K、Yの現役時代の発言や行動をみるとそのように思えてしかたがないのだ。今更そもそも論を述べても詮無いことだが、誰が田中均を交渉の窓口に登用したのか。これさえも小泉内閣の意向ではなかったのではないかと思っている。では一体誰が彼を推薦したのか。ワシはそこがずっと引っかかっている。
  今回のフェイスブック上の安倍VS田中は、自民党の日本派VS北朝鮮及び中国派の戦いに思えてならない。
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