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政治家の良心

 野田政権が発足して、はやくも軋みが出てきた。国会の会期延長に関連し、松本ら国対委員長代理3人が辞表を提出した。輿石らの国会運営方針に反発してのことだ。やっぱり火種を抱えての野田内閣だなと認識を新たにした。
 そもそも、民主党内閣自体が中学校の学級委員会の延長のようなものだから、野田内閣もその延長であることに変わりはない。近所のオッサン、オバサン内閣だ。ド素人内閣と言ってもいい。国家の要である国防大臣には、「私は安全保障の素人だが、それが本当のシビリアンコントロール(文民統制)だ」とおしゃる御人を充てた。こういう人間に命をあずける自衛隊員とその家族の心情を思うとやりきれない思いだ。しかし、こういうことは自民党政権の時からあったことなので、もう慣れっこというか、全然気にしていないよという心境かもしれない。また、法の番人である法務大臣には、死刑反対を唱え、自らも死刑を執行しないと言う人間を起用している。法務大臣が刑事訴訟法を守りませんよと言っているのである。これでは、警察は何を根拠に違反者を逮捕、検挙したらいいのか国民に示しがつかないではないか。そして先日辞任した、「放射能をうつしてやる」発言の鉢呂だ。もともと農協出身の旧社会党の人間だ。出身が農協だけに農政が専門らしいが、経済はズブの素人である。その彼が経産相だった。彼は思想的にはマルクス・レーニン主義者であり、こういうイデオロギーの人間をなぜ、高度に発達した資本主義経済のトップにもってきたのか、野田の見識を疑う。ましてや、原発事故の復旧、復興が喫緊の課題である今の経産相になんでこんなド素人大臣を据えたのか、考えれば考えるほどに頭に血が登る。さらに、この事故を受けて、日本のエネルギー政策の転換が叫ばれているときに尚更だ。実は野田が隠れ社会主義者で、資本主義の象徴である大企業を潰す目的で鉢呂をもってきたのなら、それなりの理由はるが。仮に鉢呂がこのまま経産大臣でいたなら、東電解体国営化、反原発、反核、在日米軍基地撤去、日米安保撤廃という方向に市民運動を煽ったかもしれない。鉢呂の辞任は結果オーライの感がある。
話を戻すが、一国の大臣は素人で努まるようなポストではない。それは非常時は言うに及ばず、平時でもだ。国内問題として対処すれば事が済む時代ではない。グローバル化しないと生きていけない現代社会は、外国と交渉していかに国益を確保していくかが国家の命運を左右する。その外交相手はその道のプロ中のプロで、国際政治のなかで何年、何十年と仕事をしてきた連中だ。そういう連中相手に、日本海を友愛の海にしようとか、わたしは防衛は素人だからシビリアンコントロールができるとか言うと、相手は馬鹿にすることを忘れて、ポカーンと口を開けて呆れ顔をした後、手で口を塞ぎ、「ウッシッシ」と笑いニヤリとするだろうよ。こういう人間を大臣にしたことに国民はもっと怒り、政府を追求すべきだ。国民運動を起こすべきだ。政治家は、国家、国民の命が双肩にのしかかっているという自覚をもち、自己の名誉、名声のために大臣の地位を利用してはならない。自らが素人というのであれば、大臣就任要請を潔く断ることが政治家のモラルであり、良心だ。
こんな政治家ばかりで日本は大丈夫かな。
しっかりしろ、日本!
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本当の任命責任とは

野田佳彦首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が15日午前、参院本会議で始まった。鉢呂吉雄前経済産業相が原発事故に絡む失言で辞任したことに対して野党から任命責任を問われている。鉢呂吉雄前経済産業相の「死のまち」、「放射能をうつしてやる」発言が発端だが、ワシに言わせれば「死のまち」発言などはどこが問題なのかと言いたい。「死の町」という表現が出るほどにゴーストタウンになっていたという意味で、原子力災害がいかに甚大で、あらゆるものを死滅させるかということを表現したかったのだろう。まあ、あとの「放射能をうつしてやる」はちょっと冗談が過ぎたかなという感じだが、大臣が辞職しなければならないほどの問題ではない。そこにいた人間が、「大臣、ちょっと不見識ではありませんか。」といって正して終わりだ。ここにもマスコミの言葉狩りが見え隠れする。任命責任を問うのであれば、こういう枝葉末節的言辞を捕らえて攻撃するのではなく、大臣の国家観、政治思想を問うべきだ。法務大臣の平岡秀夫は死刑反対論者で自ら死刑を執行しないと公言している。刑事訴訟法には、死刑執行の命令は判決が確定してから6か月以内に行わなければならないと明記されているが、法の番人である法務大臣がそれを執行しないと言っている。こういう人間を大臣にしたことこそ任命責任を問われるべきである。鉢呂の任命責任をいうなら、先の失言ではなく、政治思想についてだ。鉢呂は旧社会党北海道支部の重鎮で、マルクス・レーニン主義を信奉しているのだ。こういう左翼の人間に、高度に発達した資本主義経済社会のトップをさせていいのかということだ。鉢呂自身、資本家階級の搾取社会と批判していた日本の経済を、どうするつもりだったのか興味があるところではあるが。
また、幹事長の輿石だ。この人間は日教組でも超過激な山梨県教組のドンだ。完全な極左で、金日成とその子豚金正日、そしてその非文化大虐殺革命を実行した毛沢東に心酔しているのだ。野田は資本主義経済、自由主義社会を標榜するのなら、こういう共産主義革命家の骸骨ジジイに力を持たせたらいけない。こういう人事にこそ任命責任を問うべきだ。こういう観点で論じているマスコミがないことが不思議だし、異様だ。
これでいいのか、日本!

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またまた素人防衛相

野田内閣が発足した。民主党党首選に立候補した面々からみると妥当なところではないかとやや評価する。しかし、三役ポスト、閣僚名簿をみて愕然とした。まず、党三役ポストのひとつ幹事長に輿石東を充てたことだ。幹事長というポストは、党の選挙や党内人事、資金配分などの決定に強い権限があり、党首に次ぐ立場で、実質副首相という立場だ。つまり首相の右腕なのだ。だからこのポストには首相と思想、信条を一にする人間、さらに言えば同じ国家観をもつ人間を充てるべきポストだと思っていた。野田の過去の言動を見ているとワシも共感するところが多く、自民党の親中派連中よりもよっぽどしっかりした国家観をもっていると思っていた。自民党を似非保守とすると、野田は真保守、またはそれに近いと評価していたのだが、輿石を幹事長に据えたことをみて、野田に対する評価が揺らいでいる。輿石は日教組でも全国でもっとも過激といわれる山梨県教組の出身だ。山梨県教組の指導部は表向きは民主党や社民党を支持しているが、思想的には北朝鮮の金日成およびその子ブタ金正日、そして中国で文化大革命を実行した毛沢東を礼賛している。輿石の名の東も、毛沢東の名、沢東からとっているのではないかという意見すらある。当然ながら天皇制反対、靖国参拝反対、国旗国家法反対、自衛隊反対、育鵬社歴史教科書採択妨害支持、外国人参政権賛成、朝鮮学校授業料無償化支持等、野田と思想、信条が合わないのではないかと思うのだが。それにも増して、日本の歴史とくに近現代史の評価から始まる天皇制に関わる国体の評価が野田と輿石は180度違う。こういう人間を右腕に据えるという野田の見識を疑わざるを得ない。党内融和のため、小沢のためと言いたいところだろうが、このポストは政治家として妥協してはいけないポストなのだ。まだ野田は青二才ってところか。もうひとうつ、防衛大臣の一川保夫だ。Who is Ichikawa? 初めて聞く名前だ。いままでほとんどマスコミには登場していない名前だ。こういう防衛の専門家もいたのかと思いきや、「私は安全保障の素人だが、それが本当のシビリアンコントロール(文民統制)だ」とおしゃる御人だ。あーあー、何をか言わんや。それだったらワシだって努まるだろうよ。ワシのほうが一川よりは防衛知識もある。選挙の洗礼を受けていないだけだ。野田は当然そのことは知っているはずだ。ではなぜそういう人間を大臣にしたか。実質、小沢の影響力を黙認したということではないかとワシは思っている。小沢は今の立場上、公的ポストには付けられない。しかし、政権運営上、党運営上、小沢の力を必要とする。そこで、小沢が黒子となって動かせるポストが必要になり、それにあてがわれたのが防衛相ではなかったか。だから大臣はズブの素人でいい。いやそのほうがいい。一川は自分で判断ができないから小沢にお伺いをたてることになる。そうやって防衛の裏大臣を小沢がすることを野田が認めたということだ。ただ、小沢は600人もの子分をつれて中国の胡錦濤に朝貢外交をするヤツだ。自民党時代には親中派の人間だったことを考えると、対中国問題、とくに尖閣問題で日本の国益を代弁できるのか心配だ。この問題で日本が妥協するような局面があれば、その裏で小沢が中国の意に添い進言していると思った方がいい。そして小沢にまたまたン億円のリベートが・・・・・。
いつになったら真の挙国一致内閣ができるのかねー。
しっかりしてよ、日本ちゃん。

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